男性の薄毛の原因!男性型脱毛症とは?
脱毛症には様々な種類があります。その一つ「男性型脱毛症」は、男性ホルモンが原因で発症するものです。
様々な要因が重なることで発症するので、確認しておきましょう。ここでは、男性型脱毛症の原因やメカニズム、治療法などについて解説します。
男性型脱毛症とは
男性型脱毛症は、通称AGAといい、男性特有の脱毛症です。生え際の後退が男性型脱毛症の典型的な症状で、薄毛が目立つためにストレスを抱えている人が多いでしょう。
男性型脱毛症のメカニズム
男性型脱毛症の原因は、男性ホルモンのテストステロンが変化したジヒドロテストステロンが、発毛に関わる毛乳頭細胞の受容体に反応し、脱毛を促すことです。テストステロンは、頭皮にある5αリダクターゼと結合し、ジヒドロテストステロンになります。
ジヒドロテストステロンの影響により、毛の成長が阻害され、柔らかく短い毛の状態のまま抜け落ちるのです。ちなみに、ジヒドロテストステロンに反応する受容体は、側頭部や後頭部に存在しません。
そのため、これらの部位の脱毛は男性型脱毛症によるものではないと考えられます。
男性型脱毛症の原因
男性型脱毛症は次のような原因で発症すると考えられています。
・ストレス
・生活習慣
・遺伝
まずは、ストレスからみていきましょう。ストレスは、発毛と育毛を阻害する様々な要因に直結しており、ストレスを受けると自律神経が乱れると次のような問題が発生します。
血行不良
血行不良になると、発毛と育毛に必要な栄養が十分に補給されなくなるため、薄毛に繋がる可能性があるのです。
睡眠不足
睡眠不足になると、皮膚や毛髪の成長に関わるホルモンの分泌が低下するため、薄毛の要因となります。
内蔵機能の低下
内臓機能の低下によって、毛髪の主成分であるタンパク質の吸収が阻害されることが薄毛の要因となります。
頭皮環境の悪化
自律神経が乱れると、アドレナリンが過剰分泌され、その結果活性酸素が増加されがちです。活性酸素の影響で皮脂腺が活性化し、皮脂の過剰分泌を招きます。
その結果、皮脂が毛穴に詰まり、常在菌の繁殖によって炎症を起こす場合があるのです。このような頭皮のトラブルは毛根にダメージを与えるため、発毛と育毛に悪影響が及びます。
生活習慣においては、次のようなことが要因になります。
偏食
健康な髪を作るためには、良質なタンパク質やアミノ酸が必要です。これらの栄養が不足すると、発毛や育毛に悪影響が及ぶ恐れがあります。
また、動物性油脂を多く含む食事は、血行不良を招くため、薄毛に繋がる可能性があるでしょう。
過度の飲酒
アルコールは、皮脂の分泌を促すため、過度の飲酒は皮脂の過剰分泌を招きます。それにより、毛穴詰まりが起こり、頭皮の炎症が起こる可能性があるのです。
男性型脱毛症を招く要因については、まだ完全には解明されていません。遺伝も要因の一つと考えられていますが、複数の要因が重なることで発症するものとされているため、遺伝したからといって必ず男性型脱毛症になることはないでしょう。
男性型脱毛症の治療法
男性型脱毛症の治療には、薬物療法やメソセラピー、HARG療法などがあります。
薬物療法
プロペシアやミノキシジルなどの薬が使用されることが多いです。プロペシアはフィナステリドを主成分とする薄毛治療薬で、5αリダクターゼの働きを抑えることで、ジヒドロテストステロンの生産を抑えます。
ミノキシジルは、毛乳頭細胞や毛母細胞に作用して発毛と育毛を促進させる薬です。
メソセラピー
薬物療法で使用する薬を頭皮に直接注入します。
HARG療法
髪の成長を促す成長因子を幹細胞から抽出し、それにビタミンやアミノ酸などを混ぜて頭皮に注射します。
おわりに
男性型脱毛症は男性特有の脱毛症で、生活習慣や食生活、遺伝など様々な要因が重なることで発症します。クリニックでは、薬物療法やメソセラピー、HARG療法などの治療を受けることが可能です。
治療を受けても、薄毛の要因を取り除かなければ、再び脱毛症になる可能性があります。治療を受けつつ、自宅で対策しましょう。
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