包茎は病気や不妊につながることがある?包茎手術を受ける必要性について
包茎は、コンプレックスになり得る症状の一つです。場合によっては、包皮と亀頭の間に慢性的な炎症が起きたり、性感染症にかかりやすくなったりするので注意しなければなりません。
ここでは、包茎手術を受ける必要について解説します。
包茎の場合になりやすい病気
包茎とは、平常時に亀頭が包皮に隠れている状態のことです。仮性包茎とカントン包茎、真性包茎があります。
仮性包茎は勃起時に亀頭が露出しますが、真性包茎は露出しません。また、カントン包茎は亀頭の根元が包皮に締め付けられている状態です。
このような包茎の人は、次のような病気にかかりやすくなります。
亀頭包皮炎
気筒の表面で細菌が繁殖して炎症が起きた状態で、かゆみをともなう場合や亀頭を覆う包皮の内側に痛みが現れることがあります。また、悪化した場合は膿が出ることもあるため、早めに治療を受けることが大切です。
包茎の場合は、亀頭と包皮の間に垢が溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境になります。入浴時にしっかりと包皮の内側を洗い、清潔に保ちましょう。
閉塞性乾燥性亀頭炎
亀頭包皮炎が慢性化すると、包皮が厚く硬くなってしまいがちです。場合によっては、尿道が閉塞して排尿障害をきたすとされています。
仮性包茎であっても、真性包茎と同じ包皮口が非常に狭くなるおそれがあるので、早めに治療を開始することが大切です。排尿障害をきたしている場合は、尿道口の切開が必要になるので、セルフケアでは治せません。
尿路感染症
腎臓から膀胱、膀胱から尿道口までの道のりのことを尿路といいます。この尿路に細菌やウイルスが感染したものを尿路感染症といい、進行すると腎臓に炎症が起こる恐れがあるため、早期に治療を開始する必要があるでしょう。
亀頭と包皮の間で繁殖した細菌が尿道へと侵入することが原因であるため、清潔な状態を保つことが大切です。
陰茎がん
陰茎が不衛生な状態が続くと、陰茎がんのリスクが高まるといわれています。
そもそも陰茎にがんができることは非常に珍しいです。そのため、清潔にしておけば陰茎がんになる可能性は低いと考えられています。
自覚症状にとぼしいので、わずかな違和感やしこりなどに気づいたらすぐにクリニックを受診しましょう。
性感染症
亀頭が包皮に覆われているということは、亀頭が常に湿っているということです。この状態では粘膜が傷つきやすいため、性感染症のリスクが高まります。
性感染症は自覚症状に乏しいことがあるため、気づかないうちにパートナーにうつしてしまうことにも注意しなければなりません。性感染症を予防するために、日頃からコンドームを使用しておきましょう。
包茎は不妊の原因にもなる?
包茎が不妊と関係があるという説があります。これは、カントン包茎や真性包茎の人が勃起をすると痛みが起こり、膣に挿入しても射精に至らないことがあるためです。
性行為そのものを行えないこともあるため、場合によっては包茎が原因で不妊になると考えられます。また、性感染症の一つであるクラミジアは女性が感染すると不妊になることがあるため、包茎の人はパートナーにうつさないよう注意しましょう。
包茎手術の具体的な方法
包茎手術の方法はクリニックによって異なります。代表的な手術方法のデメリットを解消したオリジナルの治療法などもあり、さまざまです。
ここでは代表的な3つの手術方法を紹介します。
・亀頭直下埋没法
中央クリニックが発表した、最新の包茎手術法です。傷跡が目立たないため自然な仕上がりになり、また感度も変わらないと高い評価を得ています。
ペニスは一人ひとり、サイズもカタチも違いますが、それぞれの状態に合わせてベストなカタチにすることが可能です。今、もっともおすすめできる治療法といえるでしょう。
・環状切開術
包皮を輪状に切除することで、包茎を改善する治療法です。性的な感度をつかさどる陰茎の裏筋を残すので、性的な感度が低下することはほとんどありません。
ただし、陰茎の途中から先端にかけて色調が変化し、見た目に違和感が出ることがあります。
・背面切開術
包皮口の狭くなっているところにメスを入れることで、亀頭を自力で露出させやすくする治療法です。簡単な手術で済むというメリットがありますが、傷口が目立ってしまうケースがあります。
おわりに
包茎を放置すると、亀頭包皮炎を起こしやすくなります。場合によっては尿路感染症になり、最終的には腎臓に炎症が起こる可能性も否めません。
また、陰茎がんのリスクが高まるともいわれているので、包茎は早めに治療した方がよいでしょう。
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