タトゥー除去を受けるなら、よく考えて実行しよう!事前に知っておきたい注意点とは?
タトゥーを入れている人に対して偏見を持つ人は少なくありません。そのため、いざタトゥーをいれたものの、タトゥーを除去したいと考えている人はたくさんおられます。
しかし、タトゥーは一度入れると綺麗に消すことはできません。ここでは、タトゥー除去を受けるうえでの注意点について解説していきます。
タトゥー除去で発生し得る問題
切除法でタトゥーを除去した場合、皮膚の「ひきつれ」が起こる可能性があるでしょう。これは、傷口を縫合することで皮膚が引っ張られて起こる現象で、場合によっては痺れなどの後遺症に悩まされる場合もあります。
だからこそ、切除法では施術範囲が限られており、これを守って治療しなければなりません。一部の医師は、「皮膚が伸びるため心配いらない」と謳っていますが、これには個人差があり、お腹のような部位でない限りは皮膚が伸びることがない場合もありますので、注意が必要です。
タトゥー除去後の傷跡
タトゥー除去は、どのような方法であっても必ず傷跡が残ります。タトゥー除去の方法である切除法と皮膚移植、レーザー治療、削皮による傷跡の違いを確認しておきましょう。
切除法
ひきつれによる刺激を受け続けると、傷を治そうとする反応が強くなり、ケロイド状やミミズ張れになることがあります。
皮膚移植
健康な状態の皮膚をタトゥーが入っている部分に移植するので、皮膚を採取した部分とタトゥーの部分に傷ができます。傷跡はパッチワーク状になることが多いようです。
また、移植した皮膚がうまく馴染まないことで、血流が再開せずに腐食し、再治療が必要となるケースがあります。
削皮
タトゥーの墨と皮膚の表面を一緒に削り取ります。皮膚を切り取る訳ではないので、ひきつれが起こる心配はありません。
そのため、うまく削皮できれば後遺症や傷跡を最小限に抑えることができます。ただし、削る深さを誤ると大きな傷跡が残ってしまうおそれがあるので、十分な技量を持つ医師に施術してもらいましょう。
レーザー治療
レーザー治療では、やけど跡が残ることがあるでしょう。また、レーザーの照射回数が多くなると、それだけ効果が薄れていきます。
これは、レーザーによるやけどの跡が皮膚をコーティングして、レーザーを皮膚の奥まで届きにくくするからです。
タトゥー除去がよいとは限らない
どのような治療法でも傷跡が残るので、タトゥーを除去することが必ずしもよいことだとは言い切れません。たとえば、ウエディングドレスを着用するためにタトゥーを消したい場合、タトゥーの代わりに傷跡がみえてしまいます。
痛々しい傷跡が残るよりも、タトゥーがみえた方がよいと考える人もおられるはずです。
どうしてもタトゥーを除去したいのであれば、信頼できるクリニックを探し、自分にとって最適な治療法を提案してもらいましょう。「タトゥーが綺麗に消える」などという宣伝に惑わされず、慎重に検討してください。
おわりに
タトゥーは、皮膚の奥深くの真皮に傷をつけて墨を流し込むため、完全に除去することはできません。むしろ、痛々しい傷跡が残ってしまうので、除去しない方がよいともいえます。
どうしてもタトゥーを除去したいのであれば、信頼できるクリニックを探し、慎重に検討しましょう。
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