若くても安心できない!年齢に関係なく今すぐに始めたいハゲ対策
男性は加齢とともに髪が薄くなっていくイメージがありますが、10~20代でも安心できません。若年性の髪の毛のお悩みは、ヘアサイクルの乱れによって引き起こされることがあるからです。
ここでは、今すぐに始めたい髪の毛対策をご介します。
髪の毛を失う、とは?
頭髪が徐々に減っていくことを、医学的には「脱毛症」といい、次のような種類があります。
男性型脱毛症
AGAとも呼ばれ、男性ホルモンが発症に大きく関係しているといわれています。頭頂部や前頭部が薄くなることが特徴です。
女性男性型脱毛症
FAGA、びまん性脱毛症とも呼ばれています。ホルモンバランスの乱れ、血行不良など複数の要因が重なることで発症すると考えられており、頭頂部を中心として全体的に薄くなることが特徴です。
円形脱毛症
急に十円玉程度のサイズの脱毛がみられます。免疫性の病気が原因だと考えられていますが、詳しくは解明されていません。
粃糠(ひこう)性脱毛症
毛穴にフケが溜まることで閉塞し、炎症が起きて髪の成長が妨げられてしまう脱毛症です。このような症状は、過度なシャンプーや洗髪をしないことなどの要因で引き起こされます。
脂漏性脱毛症
皮脂が過剰に分泌されることで、皮脂が毛穴を閉塞させて炎症を引き起こします。その結果、髪が抜け落ちてしまいます。ホルモンバランスの乱れや過度なシャンプーなどが原因です。
若いうちから頭髪に陰りが出るメカニズム
頭髪の心配をするような年齢に達していないにもかかわらず毛が薄くなることを若年性脱毛症といいます。一般的に若ハゲとも呼ばれており、どちらも医学用語ではありません。
では、そのメカニズムを解説する前に、ヘアサイクルについて解説しましょう。
髪は、一定の周期で生え変わるのですが、これをヘアサイクルといいます。つまり、髪が自然に抜けることはごく普通のことなのです。
髪は、2~6年かけて成長し、2週間程度成長が止まります。その後、3~4ヶ月は完全に成長が止まり、やがて自然に抜け落ちていくという流れです。
若いうちから頭髪に心配が出るのは、ヘアサイクルが乱れて、髪が十分に成長する前に抜け落ちることが原因です。
若くして頭髪を失う原因
どのような理由でヘアサイクルが乱れるのでしょうか。以下に挙げたので確認しておきましょう。
遺伝
親の頭髪の遺伝子情報が子に引き継がれるといわれています。研究により、母方の家系から受け継がれることが多いとされているようです。
環境
睡眠不足や喫煙、ストレスなどはホルモンバランスを乱すとともに、血行不良を引き起こします。血行不良の状態では、髪の成長に関わる毛母細胞に栄養を供給できなくなるため、ヘアサイクルが乱れやすくなるのです。
男性ホルモン
男性ホルモンのテストステロンは、5αリダクターゼと結合することで、ジヒドロテストステロンへと変化します。ジヒドロテストステロンは、毛乳頭細胞と結合することで皮脂の分泌を促す働きがあるため、毛穴が皮脂によって塞がれて脱毛症を引き起こすことがあるのです。
そんな髪の毛の対策法
若いうちから頭髪の心配をすることを防ぐためには、睡眠不足やストレスを解消させる必要があります。また、脂質の過剰摂取は皮脂の過剰分泌を招くので、献立を工夫することも大切です。
そして、頭皮を清潔な状態に保ち、皮脂の分泌やフケの発生をコントロールする必要があります。次のような方法で洗髪しましょう。
(1)ブラッシングする
(2)ぬるま湯で髪を洗う
(3)しっかりとシャンプーを泡立てる
(4)爪を立てないように指の腹で揉むように洗う
(5)シャンプーが残らないようしっかりとすすぐ
(6)トリートメントやコンディショナーを使う
(7)成分が残らないようしっかりとすすぐ
1日に何度もシャンプーをすると、皮脂をエサにしている皮膚の常在菌が減少して、結果的に皮脂が増加してしまうので注意しましょう。また、髪を乾かさずに寝ると、雑菌やカビが繁殖して炎症や脱毛症を引き起こすので、十分に乾かしてから寝てください。
おわりに
頭髪が薄くなる悩みは、皮脂やフケが毛穴に詰まり、炎症が起きることが原因で引き起こされます。
また、男性ホルモンが原因の男性型脱毛症もあります。頭皮の環境を保つとともに、睡眠不足やストレスなどを解消させることが大切です。
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