男性の薄毛の主な原因とは?AGAのメカニズムと日常生活での注意点
薄毛、いわゆる「はげ」が進行していることに、少なからず恐怖を感じている方もおられるのではないでしょうか?
男性は脱毛症になりやすいといわれています。中でも、AGAになる可能性が高いため事前に対策することが大切です。
ここでは、AGAのメカニズムと日常生活における注意点について解説します。
男性の薄毛の正体はAGA?
脱毛症にはさまざまな種類がありますが、男性の薄毛の原因のほとんどはAGAだと考えられています。AGAは男性型脱毛症とも呼ばれ、男性ホルモンが主な原因です。
男性ホルモンのテストステロンが、髪の成長に関わる毛乳頭や皮脂腺の5αリダクターゼによってジヒドロテストステロンへと変換され、それが毛母細胞の働きを低下させることでAGAを引き起こします。
AGAの治療は一般的に、5αリダクターゼの分泌を抑える薬が処方されるところからはじまるものです。また、頭皮の血行を促進させて髪の成長を促す薬が処方されることもあります。
ただし、薬物療法はAGAの根本的な解決にはなりません。治療をやめると再びAGAが進行してしまいます。
後頭部の頭皮を薄毛になっている部分に移植する治療法であれば、高い効果を期待することが可能です。後頭部の頭皮はジヒドロテストステロンの影響を受けにくいため、移植後にAGAになる心配もほとんどありません。
他にもさまざまな原因がある
男性の脱毛症には、AGAの他に脂漏性皮膚炎に伴う脂漏性脱毛症、粃糠性(ひこうせい)脱毛症があります。
脂漏性脱毛症
頭皮は皮脂の分泌が多いため、皮脂をエサにするマラセチア真菌が増殖しやすい部位です。マラセチア真菌が皮脂を分解する際には、遊離脂肪酸が発生して頭皮に炎症を引き起こしますが、これを脂漏性皮膚炎といいます。
脂漏性皮膚炎が悪化すると、フケやかさぶた、浸出液の排出などの症状が現れるのですが、さらに症状が悪化すると炎症を起こしている部位の頭髪が脱毛してしまうこともあるのです。脂漏性皮膚炎によって起こる脱毛のことを脂漏性脱毛症といいます。
粃糠性脱毛症
粃糠とは、米ぬかのことをいいます。皮膚が乾燥すると、米ぬかのようなフケやかさぶたのようなフケが大量に発生し、これらが毛穴を塞いで引き起こす脱毛症が粃糠性脱毛症です。
主な原因は乾燥ですが、乾燥はホルモンバランスの乱れや間違ったヘアケアなどによって引き起こされるため、以下のようなことに注意しなければなりません。
・不規則な生活
睡眠不足や偏食、運動不足などは自律神経を乱し、同時にホルモンバランスを崩す要因となります。
・ストレス
強いストレスは男性ホルモンの過剰分泌を招くときがあるでしょう。男性ホルモンの過剰分泌は、ホルモンバランスを崩す要因となります。
・過度のシャンプー
洗浄力の強いシャンプーが頭皮に刺激を与えて乾燥を招きます。フケが大量発生したことで頭皮が不潔だと勘違いし、洗浄力が強いシャンプーを使いがちになるので注意しましょう。
薄毛を防ぐための日常生活
薄毛を防ぐために、日常生活において次のようなことに注意しましょう。
・食事
髪は、タンパク質やアミノ酸が原料であるため、これらの栄養素が不足すると髪の成長が妨げられてしまう可能性があります。また、他にもさまざまな栄養素が必要なので、栄養バランスに優れた食事を心がけましょう。
・喫煙
喫煙は血行を悪化させるため、頭皮に十分な栄養が供給されなくなり、薄毛の悪化を招く可能性があります。できるだけ喫煙は控えましょう。
・アルコール
アルコール類は糖質を多く含むため、糖質が脂質に変わって皮脂の過剰分泌を招く要因になります。脂漏性脱毛症までいかなくても、抜け毛の原因になるので注意しましょう。
おわりに
男性の薄毛の主な原因はAGAですが、脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症によっても薄毛を招く可能性があります。生活習慣や食生活を整えて、脱毛症になりにくい体質をつくりましょう。
脱毛症になった場合は、悪化する前に治療を開始することが大切です。
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