薄毛にも種類がある?薄毛の原因と対策法
薄毛が気になる場合は、生活習慣や食生活を見直した方がよいでしょう。薄毛の原因である脱毛症には様々な種類があり、場合によっては放置すると悪化することがあります。
悪化すると治療に長い年月がかかることになるので、早めに対策を開始するか、クリニックを受診するのがおすすめです。ここでは、薄毛の原因と対策法について解説します。
薄毛とは
薄毛とは、部分的、または全体的に髪が薄い状態のことです。薄毛は、脱毛症によってヘアサイクルが乱れたり、炎症などによって脱毛したりすることで起こります。
ヘアサイクルとは、発毛と成長、休止、脱毛をくり返すサイクルのことです。ヘアサイクルは、次の3つの期間をくり返しています。
成長期
発毛から成長が休止するまでの期間のことで、2~6年と個人差があります。
移行期
成長期から休止期に移行するまでの約2週間です。
休止期
髪が退化して脱毛するまでの約3ヶ月です。
脱毛症の種類
男性が発症する可能性がある脱毛症には、次のような種類があります。
男性型脱毛症
男性ホルモンの影響を受けて成長期が止まり、細く短い毛が増えることで薄毛になるとされている脱毛症です。男性ホルモンだけではなく、食事や生活習慣、ストレスなども関与しているといわれています。
円形脱毛症
円形状に脱毛します。外敵を排除する免疫が自分の細胞を攻撃する自己免疫が原因と考えられているものです。
粃糠(ひこう)性脱毛症
多量のフケによって毛穴が詰まり、そこに炎症が起こることで毛根の活動が抑制されて脱毛します。
脂漏性脱毛症
皮脂分泌が多い箇所に発症する脂漏性皮膚炎が悪化すると発症してしまうのが、脂漏性脱毛症です。皮脂をエサにして増えるマラセチア真菌は、皮脂を分解するときに刺激物質を出し、それが炎症を引き起こして脱毛を招きます。
薄毛の原因
薄毛の原因、すなわち脱毛症の原因は、主に次の4つです。
血行不良
毛乳頭に十分な栄養が供給されることで、健康な髪が生えます。血行不良によって十分な栄養を送り届けることができなくなると、髪の成長が悪くなり、脱毛を招くと考えられているためです。
男性ホルモン
男性ホルモンには、毛乳頭細胞の分裂を抑える作用があると考えられています。男性ホルモンに影響されやすい体質の場合、男性ホルモンによる脱毛症になりやすいといえるでしょう。
皮脂の分泌異常
皮脂の過剰分泌により、毛穴が詰まり、そこに炎症が起こることで髪の成長が阻害されます。
頭皮の緊張
成長によって頭皮が頭蓋骨よりも小さくなると、頭皮が突っ張られることがあります。この状態では、頭皮と頭蓋骨の間にある血管が圧迫されるため、血行不良によって髪の成長が阻害されます。
薄毛の対策法
頭髪が急激に抜けたり、全体的に薄くなったりする場合は、脱毛症以外の病気の可能性があります。そのため、早めにクリニックを受診した方が得策です。
また、脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症など毛穴の炎症をともなう脱毛症の場合、重度であればクリニックを受診した方がよいでしょう。
自宅でできる薄毛の対策として、十分な睡眠をとることや、栄養バランスに優れた食事を摂ることなどが挙げられます。また、血行促進作用が期待できる育毛剤を使用するのもよいでしょう。シャンプーの洗浄成分によって頭皮の環境が悪くなっている可能性があるので、そのときの頭皮に合ったシャンプーを使うようにすることも大切です。
どのような対策をしても一向に改善しない場合は、他の病気の可能性があるので、クリニックを受診しましょう。
おわりに
薄毛には、男性型脱毛症や粃糠性脱毛症、脂漏性脱毛症などがあります。一つの原因で発症する訳ではなく、生活習慣や食生活、ストレス、男性ホルモンなど様々な要因が重なることで発症するとされているものです。
全ての要因を取り除くことは難しいですが、対策することで薄毛になる可能性を下げられるかもしれません。明らかに異常な脱毛の場合はクリニックを受診しましょう。
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