薄毛の原因の一つ!粃糠(ひこう)性脱毛症とは
薄毛は、脱毛症によって引き起こされます。脱毛症には様々な種類があり、その中の一つ「粃糠(ひこう)性脱毛症は大量のフケによって引き起こされるものです。
ここでは、粃糠性脱毛症の症状や原因、セルフケアなどについて解説します。
粃糠(ひこう)性脱毛症とは
粃糠性脱毛症とは、大量発生したフケが毛穴を詰まらせ、そこに雑菌が繁殖することで炎症が起こり、脱毛してしまう病気です。かさぶたのようなフケが大量に出ており、薄毛の症状がある場合に粃糠性脱毛症が疑われます。
単なるフケだと思って放置すると、薄毛が進行してしまう可能性があるので注意しましょう。
粃糠性脱毛症の原因
粃糠性脱毛症の原因であるフケの大量発生は、洗浄力の強いシャンプーを使用したり、頻繁にカラーやパーマをしたりすることで起こります。これらの原因で皮膚が乾燥することでフケが大量発生するのです。また、ホルモンバランスや自律神経の乱れも深く関わっているといわれています。
ホルモンバランスは、睡眠不足や運動不足、ストレスなどの原因で乱れることがあるでしょう。
粃糠性脱毛症の治療法
粃糠性脱毛症の治療では、頭皮の炎症を抑えることを目的としてステロイド剤を使用します。また、皮脂の過剰分泌を招く脂質の多い食生活を改善するよう指導されることが多いです。これは、皮脂が過剰分泌されると、脱毛症が悪化する可能性があるからに他なりません。
また、ニゾラールシャンプーのような殺菌系のシャンプーで雑菌の繁殖を抑えることも効果的とされています。
粃糠性脱毛症のセルフケア
脱毛症が起こりにくい頭皮環境を作るために、次のようなことに重点を置いて対策しましょう。
血行をよくする
髪に十分な栄養が供給されなくなると、頭皮のターンオーバーが乱れ、角質が異常に蓄積してしまう可能性があります。
これを過角化といい、毛穴を詰まらせる原因になるものです。血行をよくするために、頭皮マッサージや適度な運動などを行いましょう。
保湿
粃糠性脱毛症の悪化を防ぐために、皮脂の過剰分泌を防ぐ必要があります。皮脂が十分に分泌されているからといって、保湿をしなくてもよい訳ではありません。
化粧水で潤いを与え、乳液やクリームで蓋をして水分の蒸発を防ぎましょう。
紫外線対策
紫外線を浴びると、肌を守ろうとする働きによって過角化が起こります。また、紫外線の影響で発生する活性酸素は、肌のターンオーバーを乱すため、粃糠性脱毛症の悪化に繋がる可能性があるでしょう。
ストレス解消
ストレスによるホルモンバランスの乱れを防ぐために、ストレスを溜めないようにすることを心がけましょう。どうしてもストレスを受けてしまう場合は、こまめに解消させることを意識してください。
ストレス解消法は個々で異なりますが、カラオケや睡眠、食事、運動などがあります。ストレスが解消できない場合は、心療内科を受診するとよいでしょう。
食事
栄養バランスに優れた食事を摂りましょう。特に、ビタミンB群をしっかり摂ることが大切です。
ビタミンB群には、肌のバリア機能を高め、角質層が持つ水分保持力を向上させる働きがあります。ビタミンB群を含む食品だけではなく、化粧品も使用するとよいでしょう。
頭皮ケア
頭皮ケアの際には、ヒアルロン酸やホホバオイル、アロエ、モモ葉などの保湿成分を含むものを使用しましょう。また、マッサージやシャンプーの際には、頭皮を刺激しないよう注意が必要です。
しかし、頭皮への刺激を考慮するあまり、しっかりと毛穴に詰まった汚れを落とせないと、粃糠性脱毛症の悪化を招く可能性があります。指の腹で揉むように頭皮を洗いましょう。
おわりに
粃糠性脱毛症は、大量のフケが原因で起こります。肌が非常に乾燥している状態ですが、皮脂の分泌が過剰にならないよう食生活にも注意しなければなりません。
クリニックで頭皮の炎症を抑えるステロイド剤を処方してもらえることがありますが、生活習慣などを改善しない限り、何度でも再発する可能性があります。医師からアドバイスを受けて、治療とセルフケアを並行して行いましょう。
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